気がついたら老後は間近!

老後、夫と暮らしていけるのかなあ。

高橋幸宏、そして松本零士



自分が若い頃に好きだった人、影響を受けた人が亡くなってしまうことが増えたのは自分も歳をとったということでしょうか。


先日亡くなったミュージシャンの高橋幸宏は、坂本龍一と細野晴臣(敬称略)とでYMOというテクノバンドでボーカルとドラム担当だった。


YMOが一世を風靡したのは自分が中学生の時。特に好きで集中して聞いていたのは高校の時だった。
ユキヒロのソロが好きで、「薔薇色の明日」などのLPレコードを東向きの自分の部屋でよく聞いていた。アルバムジャケットは緑の景色、自分の部屋はメインカラーがペパーミントグリーン、白い壁。東からのあおみがかった光が当たる部屋、多感な高校時代を構成する思い出のひとつとして鮮やかに蘇る。
ユキヒロが亡くなって、「ああそうかあ、ユキヒロ死んじゃったんだ」とぼんやりと思ったけれど、涙が出たりはなかった。むしろスーパースターマイケル・ジャクソンが亡くなった時の方がショックだったかもしれない。


それなのに、いまアレクサ(Amazonのね)に頼んでかけてもらったり、Apple Musicでユキヒロの曲と、YMOの「浮気な僕ら」をやたらと聞いている。心の中をぐるぐる回っている。


もうお一方は漫画家の松本零士。小学生の時から貸本屋で「男おいどん」「セクサロイド」など借りて読みまくった。もちろん「宇宙戦艦ヤマト」から入ったのだ。そして「銀河鉄道999」。かなり影響を受けたと思う。
夢のある設定、ユーモラスな登場人物はもちろん良かったが、彼の作品全てに「卑怯者は恥ずかしいものだ」「見えっぱりは美しくない」という教え、正義が通じていて、多感な自分はそのメッセージをすっかり自分の中に染み渡らせていたと思う。


偉そうなふうにしていながら危機に陥った時にみっともなく無様に震えるある登場人物をメーテルは批判した。そしてその時だと思うが「たとえ恐怖に震えて味がわからなくとも、食べることができるのは大切なことだ」的なことを歯をガチガチ鳴らしながら食堂車でビフテキを食べる鉄郎に語った。
「どんな時でも食べられるのは大切なこと!」と私はいまも思っている。自分の危機管理法?ストレスがたまるとつい食べてしまうのはそのせいか。違うか。


メーテルのセリフは人生訓のようなありがたい教えが多いなあ。


大人になってからは御大の漫画を追うこともなくなったけれど、自分に大きな影響を与えた松本零士漫画には大感謝をしている。トリさんも大好きでした。
夢があって、希望があって、正義があって、まさに子供が読むにふさわしい漫画だと思うのだけど。


世の中正義感だけでは生きられないなあと教えられることが多々ありました。この頃本当に殺伐としていると感じます。
だからこそ、今も読み継がれてほしいと思います。



ユキヒロ、松本零士御大、どうもありがとうございました。これからもきっとあなた方の作品に私は力をもらい続けます。サラヴァ。