気がついたら老後は間近!

老後、夫と暮らしていけるのかなあ。

初山別のセイコーマート NHKドキュメント72時間を見て

3日間(72時間)定点でカメラを回し、そこを訪れる人に話を聞いてみるという番組がある。「ドキュメント72時間」という。先日は北海道は北の方の日本海側の町「初山別」のセイコーマートにカメラを据えての3日間。


本放送も見たのだが、今朝の再放送も見てしまった。


1月下旬、真冬も真冬、大寒の頃の取材ということでずっと雪の中。車は雪に埋もれ、かろうじてフロントだけ雪を落としている車もあったような。


そのセイコーマートは、村で唯一の商店が廃業してしまったため、高齢者の買い物のためにも是非に、と村で誘致したそう。店内は広く、商品数もなかなか。
車を運転できる人は30分かけて羽幌のスーパーまで行くそうだが、運転できない人(高齢者ですね)はこのセコマで一通りのものは揃えられるので、貴重な存在。


札幌にいる私の母も、冬場は徒歩1分(母にとっては5分かな)のセコマがお買い物場所となる。あとは病院のコンビニか。たまに妹が車でショッピングセンターに連れて行ってくれるが、冬場はなかなか実家まで来てくれないので、母は生協の配達とセコマで買い物を済ませ暮らしている。
自分の周りにいないとなかなか実感ないものだが、運転できず、足も弱ってきた高齢者にとっては買い物問題は大きい。特に、冬場。。。


母はそもそも運動が嫌い、大袈裟に言えばスポーツを憎んでいるくらいの勢いだった。家事でこまめに体を動かしていたし、出かけるのが好きだったので特別な運動もせず元気だったのだが、ある頃から歩みが遅くなってきて。冬場、映画館のカーペットに冬靴の底が引っかかって転倒し膝を痛め、それを庇っているうち反対側がもっと悪くなり。その後消化器官から大量に出血して貧血を起こしていることが判明、処置でなんとか回復。しかしめっきり筋力が落ちて、膝も悪いし、徒歩5分のスーパーに行くのもやっと、それが冬場のツルツル路面では、全く無理、となってしまった。


面倒だからと嫌がっていた生協に加入してもらい、なんとか冬場も食料などが買えるようになってホッと一安心。でもやっぱり自分の目で商品を選ぶ楽しみが欲しいわけで、そんな時にセコマに行って、豊富牛乳などちょこっと買ってくるようだ。
道民にとってはセイコーマートは命綱のようなものだな。。。


道内をドライブすると、スーパーはなくともセコマと郵便局はこまめにあるのを確認できる。頼もしい。この二つがあれば、お金のやり取りと最低限の買い物ができる。


私は近い将来故郷北海道に帰りたいと画策しているが、どこに住むかは決まらない。
東京のように冬も自転車で買い物とは行かないのだ。僅かの坂でも、ツルツル路面では転倒するかも。と、思うと外出が億劫になりそうだし。駅から近いことよりも、徒歩で買い物ができることが優先順位一番かも。


初山別の冬の厳しさ。吹雪いているのを見ると、恐怖を感じる。
札幌はそこまでじゃないと思うが。ふるさととはいえ雪国で老後を過ごせるのかと怯んでしまう。雪かきの煩わしさももちろんだが、夜の吹雪の光景に、恐怖を感じてしまう。千歳空港から札幌へ向かう列車の中から見た横殴りの夜の雪。なんでこんなに怖いのだろう。前世は吹雪の中行き倒れたのだろうか??


暖かい家の中で荒れ狂う吹雪の音を聞きながら、一人で暮らせるのだろうか。。。
北海道では世界情勢の不穏と円安でどんどん値上がりする灯油が命綱。その灯油を、不安なく焚いて暮らし続けられるのか。


などと思い巡らせた「初山別のセイコーマート」ドキュメント72時間でした。

写真は昔撮った道内の駅です。留萌かな?留萌なら、日本海オロロンライン上の町なので関係なくもない。留萌の冬は空の色がとても重い灰色だったなあ。
(写真を選ぶのが一苦労で、実は毎回本文とは関係ない写真です。)